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過活動膀胱の新しい治療〜〜〜過活動膀胱に対するボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法

  • ◆ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法とは?
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過活動膀胱に対する治療としては生活指導やお薬による治療などが行われます。しかし中には少なくとも3ヶ月続けても尿失禁が改善しない方や、内服薬の副作用(口のかわきや、便秘など)により内服の継続が困難な方がおられます。こういった難治性過活動膀胱の方に対して、ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質(A型ボツリヌス毒素)から精製された薬を膀胱内に直接注入する治療法が2020年4月より保険適用となりました。

※ボツリヌス菌を注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染する心配はありません。

  • ◆ボトックス治療の方法は?

膀胱に局所麻酔をした状態で内視鏡を挿入し、専用の注射針で膀胱の筋肉に20箇所注射をします。注射にかかる時間は10〜20分程度です。治療前の抗生剤点滴や治療後の経過観察のため院内の滞在時間は2〜3時間程度が見込まれます。

治療効果は通常2〜3日であらわれ、4〜8ヶ月程度持続します。

国内の臨床試験では初回投与後6週の時点で1日あたりの尿失禁回数が3.64回減少しています。また27%の方で尿失禁が完全になくなり、60%の方で尿失禁の回数が半分以下になるという結果になっています。

  • ◆副作用は?

  • ●肉眼的血尿(2%程度)

一時的に尿に血がまじることがあります。通常は自然に止まりますが、極稀に止血の処置が必要になる場合があります。

  • ●尿路感染(5%程度)

尿の出口から細菌が膀胱内に侵入することで生じます。尿路感染により炎症が生じると、尿の濁り、頻尿、排尿痛、発熱、悪寒、血尿などの症状が見られることがあります。

  • ●残尿の増加、尿閉、排尿困難(5〜9%程度)

尿を全部出しきれず、膀胱内に尿がたまってしまう副作用です。投与後は2週間以内に残尿量を測定し、その後は必要に応じて残尿量測定を定期的に行います。残尿量がある程度多くなった場合は、改善してくるまで自己導尿(カテーテルを尿道から入れて自分で膀胱にたまった尿を排出する方法)が必要になることがあります。症状がおさまれば自己導尿は終了となります。

  • ●薬剤のアレルギー(1%以下)

  • ◆終わりに

過活動膀胱は命に関わる病気ではありませんが、この病気の症状により外出の制限や日常生活に支障が出ている方ではこういった新しい治療も選択肢のひとつとなります。ただし、全ての尿失禁のある方がこの治療の適応となるわけではありません。気になる方は一度ご相談ください。

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