膀胱炎は主に尿道から細菌が侵入することにより、排尿時の痛み、頻尿、残尿感といった症状を引き起こす病気です。ときに血尿を伴う場合もあります。
男性よりも女性にに多く見られますが、これは女性が男性と比べて尿道が短いことや、女性の外尿道口(尿の出口)が肛門と近いことなどが関係しています。
尿検査で尿の濁りがあるか、尿の培養検査でどのような菌が見つかるかなどを検査し、抗生物質で治療を行います。また必要に応じて膀胱や腎臓の超音波検査をすることもあります。
膀胱炎を予防するためには普段から次のようなことに注意しましょう。
1.水分をしっかりとりましょう。
お茶やお白湯などをこまめにとりましょう。濃いカフェインやアルコールなど刺激になるものは避けましょう。
2.トイレを我慢しすぎないようにしましょう。
我慢することで膀胱内で細菌が繁殖しやすくなります。
3.疲れや冷えに注意しましょう。
睡眠不足や体の疲れも膀胱炎の原因になります。また夏でも冷房で冷えることがあるので気をつけましょう。
4.入浴、下着の交換をしましょう。
入浴は全身を暖める効果があります。ただし発熱や血尿があるときは控えましょう。毎日下着を交換して清潔を保ちましょう。
5.排便後は前から後ろに拭きましょう。
尿道は体の前側、肛門は後ろ側にあります。肛門を拭いたトイレットペーパーが尿道の方にこないように拭きましょう。
6.ウォシュレットは控えましょう。
ウォシュレットやビデの使用は細菌を尿道に押し込んでしまう可能性があります。
7.性行為の後はすぐに排尿しましょう。
性行為の前にはシャワーで清潔にし、性行為の後は排尿するようにしましょう。
8.便秘に気をつけましょう。
慢性的な便秘は膀胱炎だけでなく排尿障害の原因にもなります。適切な運動習慣の導入や食物繊維の多い食事などに気を配りましょう。
9. 症状が出たら受診しましょう。
症状がある場合には病院で診察を受けましょう。膀胱炎以外の病気が隠れている場合もあります。また、抗生物質を処方された場合は症状がよくなっても途中で内服をやめずに飲み切るようにしましょう。