目の健康を守る啓発活動 〜アイフレイルについて〜
日常生活において「目」はとても重要な感覚器としての役割を担っています。
私たちはあらゆる情報のうち80%を視覚によってとらえていると言われています。
ですが、目に何らかの不自由を感じたとしても眼科を受診して定期的な目のケアや予防を行っている人は実際どれほどいらっしゃると思いますか?
実は、40歳以上の成人で約半数の人が目の健康面で不自由を感じているのですが、目の症状に対するケアや予防に努めている人はその中の30%以下と言われています。
近年、目の健康を守る取り組みとして「アイフレイル」という言葉が提唱されるようになりました。
アイフレイルとは、「加齢に伴って目の脆弱性が増加することに、様々な外的・内的要因が加わることによって視機能が低下した状態」をあらわす言葉です。
誰もが年齢とともに体の衰えを感じるように、同じく目も構造的にも機能的にも衰えてくるものです。
その状態に何らかのストレスが加わると視機能に障害がでてきてしまいます。
最初は症状がない場合や軽い症状で済むことも多いのですが、その状態を放置することが原因で常に見え方の質の低下を自覚することにつながることもあります。
早期に発見できれば、適切な予防・治療を行うことができます。また、進行を遅らせることや症状を緩和させることも期待できます。
この機会に目の健康を今一度振り返り、快適な見え方を維持して目の健康寿命をのばしましょう。
ここで目の症状に対するご質問をいくつかしたいと思います。皆さんはいくつ当てはまりますか?
<アイフレイル セルフチェック>
・ 目が疲れやすい
・ 夕方になると見えにくい
・ 新聞や本を長い時間見ることが少なくなった
・ 食事の時にテーブルを汚すことがある
・ メガネをかけてもよく見えないと感じる
・ まぶしさを感じる
・ まばたきしないとはっきり見えない
・ 線が波打って歪んで見えることがある
・ 段差や階段で危ないと感じたことがある
・ 信号や道路標識を見落としてしまうことがある
2つ以上の項目に当てはまった方は、「アイフレイル」かもしれません。
ときに感じる“見えにくさ”や“不快感”を単に「歳だから仕方ない」と眼科を受診されていない方も多いのではないでしょうか?
一度、眼科への受診を前向きにご検討してみてください。
当院では、目の健康を守る啓発活動の一環として“眼ドック”もご用意しております。
眼ドックではご希望する検査をご希望の頻度で行うことができます。安心して日常生活を過ごすための目の健康診断としてお気軽にご利用ください。
現代は人生100年の時代とも言われています。
また、スマートフォンやパソコンなどの様々なデジタルデバイスの普及により、私たちを取り巻く視環境は大きく変化してきています。
生涯にわたって人生の楽しみや快適な日常生活を維持するためにも、目の健康を守りましょう。
当院の眼科には、アイフレイル アドバイスドクターとサポート視能訓練士が在籍しております。
目のことでお困りのことがありましたら、些細なことでもよろしいですのでお気軽にご相談ください。