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尿路結石とは?症状から再発予防のために食べてはいけないものまで詳しく解説

急に激しい腹痛や血尿などの症状が出たため、何の病気なのかわからず不安に思っているけれど怖くてなかなか病院に行けず悩んでいる人はいませんか?

この記事ではそんな人に知ってほしい尿路結石の症状から再発予防のために食べてはいけないものまで詳しく解説します。

尿路結石とは?

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画像出典:日本尿路結石症学会「尿路結石症診療ガイドライン2023」

尿路結石とは尿路(腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道)のいずれかの部分で硬い固形物ができてしまうことで、腎臓、腎盂、尿管部分にできた結石を上部尿路結石、膀胱、尿道部分にできた結石を下部尿路結石と呼びます。

2023年に日本尿路結石症学会が発表した「尿路結石症診療ガイドライン」において、上部尿路結石と下部尿路結石の罹患率を調べた所、上記のような結果が出ました。

上部尿路結石罹患率、下部尿路結石の罹患率とも調査を開始した1965年と比較すると2015年には約3倍に増加しているのです。

また結石の成分は尿中で結晶を作る鉱物であり、以下のような種類があります。

  • カルシウム
  • 尿酸
  • シスチン
  • ストルバイト

結石の大きさやそれに伴う症状には個人差があるので、疑わしい状態であればまずは受診し、正しく診断してもらうことが大切です。

また夏場に尿路結石の人が増加する流れは次の通りです。

  1. 気温が高くなる分人間は汗をかくため尿が濃くなり、量も少なくなる
  2. 上記の成分が尿に溶けきれずに結晶となり、尿路結石を引き起こす

気温が上昇している時ほど、尿路結石の予防に意識を向けなければならないのを覚えておきましょう。

参考:MSDマニュアル家庭版「尿路結石」

参考:日本尿路結石症学会「尿路結石症診療ガイドライン」

尿路結石の原因

尿路結石の原因には次のようなことがあると考えられています。

  • 結石の原因となる塩分が飽和状態になる
  • 結石ができるのを邪魔する物質(クエン酸など)が尿中で不足する
  • まれに薬剤(インジナビルなど)や食事中の物質(メラミンなど)

尿路結石を作る原因となる行動をしないようにするためにも、心配なことがあればまず受診し医師にどんな行動にリスクがあるのかを確認するのがおすすめです。

参考:MSDマニュアル家庭版「尿路結石」

参考:日経メディカル処方薬事典「”インジナビル”検索結果」

尿路結石の症状

尿路結石の症状には以下のようなものがあります。

  • (尿路結石のサイズが小さければ)無症状
  • (膀胱に尿路結石ができた場合)下腹部の痛み
  • (腎臓が尿路結石でふさがれた場合)背部痛や腎仙痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 落ちつきがない
  • 発汗
  • 血尿
  • 尿意切迫
  • 悪寒
  • 発熱
  • 排尿時の灼熱感や痛み
  • 尿の濁りと悪臭
  • 腹部の腫れ

尿路結石のできる位置や大きさによって症状が異なるのがわかるでしょう。

もし上記のような症状が出たら自己判断せず、まずは受診して相談し医師から正確に診断してもらうのが大切です。

参考:MSDマニュアル家庭版「尿路結石」

尿路結石の治療

尿路結石の治療方法は目的に応じて次のような種類があります。

目的治療方法
痛みをおさえる・(痛みの種類が腎仙痛の場合)非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の処方
・(痛みがひどい場合)オピオイドの処方
結石を排出させるタムスロシンの処方
結石を迂回させる・(閉塞がひどい場合)チューブを挿入して結石を迂回する
・背中から腎臓内に腎瘻(じんろう)チューブを挿入し、閉塞部より上流から尿を排出する
結石の除去・体外衝撃波砕石術(音波を発生する装置で体に衝撃波を与え、結石を破砕する方法)を行う
・(下部尿管の小さな結石の場合)尿管鏡で取り除く
・(一部の大きめの腎結石の場合)経皮的腎砕石術(背中を小さく切開し腎盂鏡を挿入後、腎盂鏡を介してプローブを挿入し結石を砕いて破片を回収する)を行う
・尿のアルカリ化(クエン酸カリウムを4~6カ月間にわたって経口摂取する)を行う
・(ストルバイト結石の場合)内視鏡手術を行う
・(腎臓から膀胱までの尿の流れを助ける場合)尿管ステント留置術を行う

尿路結石の排出には大量の水分摂取や静脈への大量の点滴が推奨されてきましたが、この治療法が有効かどうかは不明と言われています。

また尿路結石の大きさや症状によって治療方法は異なるので、自分の場合はどのような治療が行われるのかを医師によく確認するようにしましょう。

参考:MSDマニュアル家庭版「尿路結石」

参考:日経メディカル処方薬事典 

尿路結石の再発予防

2023年に日本尿路結石症学会が発表した「尿路結石症診療ガイドライン」においては病歴、結石成分、基礎疾患、遺伝性尿路結石、薬剤による尿路結石、尿路の解剖学的異常などに該当する患者を高リスク患者、それ以外を低リスク患者とし、それぞれ次のような再発予防を行います。

患者の分類再発予防策
低リスク患者・飲水指導
・食事指導
・生活指導
高リスク患者・薬物療法
・飲水指導
・食事指導
・生活指導

各再発予防策の概要は以下の通りです。

項目概要
飲水指導食事以外に2,000mL/日以上の水を飲むこと
食事指導適量摂取をするもの
・食物繊維
・カルシウム
・クエン酸
・マグネシウム
過剰な摂取を制限するもの
・動物性タンパク質
・塩分
・シュウ酸
・プリン体
・糖分
・脂質
身体活動の促進適度な運動の実践

尿路結石の再発予防のために食べてはいけないものというのはありませんが、適量摂取を心がけたり、過剰な摂取を控えたりする必要のある食べ物はあるのがわかります。

尿路結石の再発予防を行うと生活習慣病の予防にもつながるので、尿路結石の治療後健康に暮らしたい人は積極的に取り組むのをおすすめします。

参考:日本尿路結石症学会「尿路結石症診療ガイドライン」

尿路結石の症状を疑ったら高崎タワークリニック泌尿器科へご相談ください

尿路結石は食生活の欧米化などにより増加傾向にあり、男性では7人に1人、女性では15人に1人が一生に一度は罹患すると言われています。

一番大切なのは水分の摂取やバランスの良い食事を心がけ結石を予防することですが、もし痛みや血尿など気になる症状があれば高崎タワークリニック泌尿器科へご相談ください。

特に女性はプライバシーの問題から受診を迷う方もいらっしゃいますが、当クリニックは女性医師がご対応いたしますので、安心して受診いただけます。

予約なしでも受診はできますが、Web予約をするとスムーズなので受診をご希望の方は次のページをごらんください。

高崎タワークリニック  Web予約受付 (doctorqube.com)

まとめ

尿路結石とは尿路(腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道)のいずれかの部分で硬い固形物ができてしまうことで、腎臓、腎盂、尿管部分にできた結石を上部尿路結石、膀胱、尿道部分にできた結石を下部尿路結石と呼びます。

症状や治療法には個人差がありますが、疑わしい症状があれば早めの受診をおすすめします。

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