高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科

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緑内障について

緑内障とはどのような病気?

緑内障は眼球と脳をつなぐ神経が傷む病気です。 進行すれば眼球で得た情報が脳に転送できなるため、視野の一部または、全部が欠けてしまいます。一旦神経が傷むと取り替えることも付け足すこともできません。そのため早期に発見し、それ以上神経が傷まないように治療を行うことが必要となります。また、緑内障には「神経の強度が弱くて傷んでしまう」ものと、「眼の内圧(=眼圧)が高くなり神経が傷むもの」があります。

どのような症状が出ますか?

視野の欠損が主な症状になりますが、初期はほとんど無症状です。 進行すれば視野が欠けていることが自覚できるようになり、最終的に視力を失います。意外に多い初期症状は『羞明(眩しく見えること)』です。 (急に眼圧が上がるタイプの緑内障では激しい痛み、視力低下を伴うこともあります。)

眼圧って何?

瞼の上から眼球を触ると硬さが感じられます。この硬さを眼圧といい眼の内圧を指します。眼の中では常に新しい水(房水)が作られ、目の外に出ていくスピードとバランスをとることで一定の圧を形成しています。これにより成り立つのが眼圧です。

緑内障の検査はどのような種類があり、どのようなことを行いますか?

眼圧検査

眼の内圧を測定します。主なものとして空気を使用するノンコンタクトトノメーターと圧平式眼圧計があります。圧平式眼圧計はより正確ですが、角膜と直接接触するので点眼麻酔が必要です。ノンコンタクトトノメーターでは空気を利用し測定を行います。この他にアイケア眼圧計、トノペンなどの測定器があります。アイケアは刺激が少ないためお子様や、空気を使用する眼圧計が苦手な方に使用します。

視野検査

視野の感度の分布を調べる検査です。光が見えたらスイッチを押すことで検査を行います。
指標を検査員が動かす動的視野検査とコンピューターで指標の提示を行う静的視野検査があります。
動的視野検査は地図の等高線や気象図の等圧線のように同じ感度の点をつなぎ、視野の状態を表現します。手動で行う検査であるゆえ誤差が生じ、時間がかかる検査ですが、視野全体の評価に役立ちます。視野が欠ける病気は緑内障だけではありません。この検査は視野のパターンを評価することで本当にその視野欠損が緑内障によるものかどうかを判定する上で役立ちます。もしほかの疾患が疑われるようであればときには脳神経外科や耳鼻科と連携して検査をすすめます。
静的視野検査は数値化が可能ですので進行の評価に向いた検査です。比較的短時間で検査できます。

眼底検査

網膜の神経の状態は視神経乳頭を観察することである程度判断できます。視神経乳頭陥凹の拡大やそれに続く視神経繊維束欠損が確認されれば緑内障の存在を疑います。

OCT

網膜の厚みを測定する機器です。視神経は網膜に張り巡らされその厚みの一部を形成しています。同世代の病気のない方の網膜の平均的な厚みデータと比較し局所的に薄くなっている場所がないか検査します。もし神経の走行に沿って網膜の菲薄化があれば緑内障を疑います。

緑内障の治療はどのようなことを行いますか?

緑内障で欠けた神経はもとに戻せません。そのためそれ以上神経が傷まないようにすることが治療となります。何か原因があり眼圧が上昇しているタイプの緑内障ではその原因に対する治療や原因を取り除く治療が優先されます。原因が特定できない緑内障では眼圧を下げることで神経を保護する治療を行います。 眼圧が低いタイプの緑内障でもその眼圧を更に下げていくというのが治療の基本的な考え方になります。

どうやって眼圧を下げるのですか?

特定の原因により眼圧が上昇しているものではそれを取り除く治療を行います(例えば白内障の進行により眼の排水が悪くなるタイプのものでは白内障の手術、ステロイドの使用により眼圧が上昇しているものではステロイドの中止、眼の中の炎症によるものであれば消炎などです)。 それ以外のもの、もしくは原因を取り除けない緑内障では、眼の中で作られる水(房水)の量を減らすか、眼から排出される量を増やすことで眼圧を下げます。 方法としては点眼治療、レーザー治療、手術治療があります。

点眼治療

緑内障の点眼にはたくさん種類がありますが治療のファーストラインとして選択されることが多いのは以下の3つの点眼になります。それぞれのメリット・デメリットをまとめます。

1.プロスタグランジン関連薬(タプロス、キサラタン、トラバタンズ、ルミガン等)
  • メリット:
  • 実績のある点眼
  • 全身の副作用が少ない
  • 効果が高い
  • デメリット:
  • 目の周りが黒くなる
  • まぶたが固くなる
  • 眼が落ち窪んだ形になる
  • まつ毛が伸びる
  • 充血する
2.EP2作動薬(エイベリス)
  • メリット:
  • 全身の副作用が少ない
  • 効果が高い
  • デメリット:
  • 発売から歴史が浅い
  • 白内障術後には使用できない
  • 黄斑浮腫を起こすことがある
  • 充血する
3.β遮断薬(ミケラン・チモプトール等)
  • メリット:
  • 眼局所の副作用が少ない(アレルギー反応は除く)
  • デメリット:
  • 効果がやや劣る
  • 喘息・心疾患不整脈を誘発する可能性がある
  • 使用継続で効果が減弱することがある

レーザー治療

レーザー治療は主に房水の排出路にレーザーを照射し、眼から排出される水の量を増やし眼圧を下げます。当院ではPSLT(Paccalを使用したレーザー治療)を使用して短時間で少ない低刺激な治療を眼座ディております。

手術治療

手術治療は排水をよくするタイプの手術と別の排水経路を作成する手術に大別されます。前者の中には低侵襲手術も普及しています。それなりに手術侵襲が加わることから点眼やレーザーで十分な効果が得られない場合や将来的な悪化が予測される場合に検討されます。

緑内障が心配なのですが何か生活上で注意することはありますか?

まずは眼科にご相談いただきご自身のリスクを評価しましょう。その上で目の状態にあった生活の注意をしてくことがなによりの予防になります。

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