冬になるといつもドライアイのような症状が出るので、もうそろそろ受診して検査をした方がよいのではないかと迷っている人はいませんか?
この記事ではドライアイの主な症状から治療法まで詳しく解説します。
ドライアイとは?
ドライアイとは乾燥性角結膜炎とも呼ばれ、結膜(まぶたの裏側と白眼部分をおおう膜)と角膜(眼球で色がついている部分の虹彩と通常黒目と呼ばれる瞳孔の前にある透明な層)が乾燥してしまうことを指します。
ドライアイは原因によって次の2種類にわけられます。
ドライアイの種類 | 概要 |
涙液減少型ドライアイ | ・涙の分泌量が不足して起こるドライアイ |
蒸発亢進型ドライアイ | ・涙の成分に異常があり涙がすぐに蒸発してしまうために起こるドライアイ |
涙液減少型ドライアイは閉経後の女性でよく見られますが、シェーグレン症候群、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの病気の症状の1つである場合もあるので注意しましょう。
ドライアイの症状
ドライアイになると次のような症状が出ます。
- 目の疲れ
- 目のかゆみ
- 目の刺激感や灼熱感
- 目の中の異物感
- 目の奥の圧迫感
- 乾燥感
- 視力低下、かすみ目
- 眼がゴロゴロする、不快感
- 急に目がチクッと痛くなったり、急に涙があふれたりする
- 光が眩しい
またドライアイの症状が軽くなったり重くなったりする要因は次の通りです。
ドライアイの症状が軽くなる要因 | ドライアイの症状が重くなる要因 |
・涼しくて雨や霧が出ている ・シャワーを浴びている | ・まばたきの回数が減るような読書、コンピュータの使用、車の運転、テレビの視聴などをする ・風やほこり、煙が多く空気の乾燥した飛行機やショッピングモールなどの中にいる ・エアコンや送風機、ヒーターなどを使用する車の中などにいる・冬の寒い時期になる ・コンタクトレンズを使用する・合わない目薬を使う |
ドライアイは重症になっても視力障がいを引き起こすことは稀ですが、心当たりのある症状があれば早めに受診することが大切です。
ドライアイの治療法
ドライアイの治療法には、主に次の3種類があります。
治療法の種類 | 対象 | 概要 |
点眼療法 | 症状が軽い場合 | ・うるおいを持たせる点眼液で症状を緩和させる ・人口涙液、ヒアルロン酸製剤、ジクアホソルナトリウム、レパミピドなどが用いられる ・重症の場合ステロイド点眼液を併用することがある |
涙点プラグ(保険適用の手術) | 点眼療法だけでは症状が改善しない場合 | ・涙の排出口である涙点に栓をして涙の排出をおさえ涙を目の表面にためる治療法 |
IPL治療(保険適用外なので自費治療) | 加齢や炎症などによりマイボーム腺(まぶたの中にある目の表面をおおう脂を出す腺)の機能が低下して詰まっている場合 | ・IPL治療(IPLという光線を照射して詰まった脂を溶かし炎症を予防する治療法) |
涙点プラグは手術なので大がかりな治療のように思えますが、実際は点眼麻酔をして数分で終了するためあまり身体への負荷は大きくありません。
個人のドライアイの症状に合わせてさまざまな治療法があるのを覚えておきましょう。
ドライアイの予防法
ドライアイの予防法として、次のようなことをするのがおすすめです。
項目 | 概要 |
目の使い方 | ・目を休ませる・意識してまばたきをする ・まつ毛の内側にはアイメイクをしない ・コンタクトレンズではなくメガネを使う |
目のお手入れ | ・目の周辺のツボをマッサージする ・目を温めて血流を良くする |
食生活 | ・目にうるおいを与えるヒアルロン酸を作り涙を目の表面に安定させる働きがあるムチンの分泌を助けるビタミンA(レチノール)を摂取する |
家電の使い方 | ・エアコンをつけている時は加湿器を使う |
ビタミンA(レチノール)を多く含む食品は鶏レバー、豚レバー、にんじんなどです。他にも知りたい人は「食品成分データベース」などを使い、よく食べる食品のビタミンA(レチノール)の含有量を調べてみるのもよいでしょう。
ドライアイを疑う症状が出たら高崎タワークリニックの眼科までご相談ください
ドライアイを疑う症状が目に現れたら、高崎タワークリニックの眼科までご相談ください。
ドライアイは目のかわきだけが問題ではないので、当院では分泌機能検査からマイボーム腺の画像解析まで、ドライアイ治療の新しい考え方ともいわれる層別治療を行うための一歩踏み込んだ検査にも対応しております。
インターネット予約は24時間受付しており、優先的に治療が受けられますのでまずは眼科のページをごらんください。
眼科・小児眼科・眼科各種レーザー|高崎タワークリニック (takasaki-tower.clinic)
まとめ
ドライアイとは乾燥性角結膜炎とも呼ばれ、結膜と角膜が乾燥してしまうことを指しますが、新しい治療法が発見されているため予防することも不可能ではありません。
この記事を参考にしてドライアイに対する理解を深め、症状があれば早めの受診を心がけてみてください。